病名 | 潜伏期 | 感染経路 | 初期症状 | 感染しやすい期間 | 登園の めやす |
麻疹 (はしか) | 8~12日 | 空気 飛沫 接触 | 38度以上の高熱、咳、鼻汁、結膜充血、目やに、熱が少し下がる頃コプリック斑。再び高熱、発疹(赤みが強く、少し盛り上がっている)。 | 発症1日前から、 発疹出現後の4日後まで | 解熱後3日を経過するまで |
風疹 (三日ばしか) | 16~18日 | 飛沫 接触 | 発熱、発疹、リンパ節膨脹 | 発疹出現前7日から、 発疹出現後7日間まで | 発疹が消失するまで |
水痘 (水ぼうそう) | 14~16日 | 空気 飛沫 接触 | 発疹が全身にでる 発疹は、紅斑→丘斑→水泡→痂皮の順に変化。かゆみが強い。 | 発疹が出現する1~2日前から、全ての発疹がかさぶた化するまで | すべての発疹がかさぶた化するまで |
流行性耳下腺炎 (おたふくかぜ) | 16~18日 | 飛沫 接触 | 発熱、耳の下が腫れ、痛みもある | 発症3日前から、 耳下腺腫脹後4日 | 耳下腺顎下線、舌下線の腫脹が発現してから5日を経過するまで、かつ全身状態が良好になってから |
インフルエンザ | 1~4日 平均2日 | 飛沫 接触 | 突然高熱が出て3~4日続く 全身症状(全身倦怠感、関節痛、筋肉痛、頭痛)。呼吸器症状(咽頭通、鼻汁、咳嗽)。 | 症状がある期間(発症前24時間から、発病後3日程度までが、最も感染力が強い) | 熱が出た日を0日として、5日経過し、かつ、解熱した日を0日として3日経過してから |
咽頭結膜炎 (プール熱) | 2~14日 | 飛沫 接触 | 39度前後の発熱、咽頭炎、頭痛、食欲不振が3~7日続く 眼症状として結膜炎(結膜充血) 涙が多くなる | 最初の数日が最も感染性がある | 主な症状(発熱、咽頭発赤、目の充血)が消失してから2日を経過するまで |
百日咳 | 7~10日 | 飛沫 接触 | 感冒様症状からはじまり、1~2週で特有な咳発作になる。咳は夜中に悪化する。 | 感染力は感染期間(咳が出現してから2週間以内)が最も強い | 特有の咳が消失するまで、または5日間の適正な抗菌性物質製剤による治療を終了するまで |
流行性角結膜炎 (はやり目) | 2~14日 | 飛沫 接触 | 白目が赤くなり、まぶたも腫れ、目やにが多く、一方から一方へ伝染 | 充血、目やに等症状が出現した数日間 | 医師により感染の恐れがないと認められてから |
溶連菌感染症 | 2~5日 | 飛沫 接触 | 突然の発熱、咽頭痛を発症、しばしば嘔吐を伴う | 適切な抗菌薬治療を開始する前と開始後1日間 | 抗菌薬内服後24~48時間経過してから |
感染性胃腸炎 ノロウイルス ロタウイルス | ノロウイルス 12~48時間後 ロタウイルス 1~3日 | 経口 接触 食品媒介 | 嘔吐、下痢(乳幼児は黄色より白色調であることが多い)、腹痛、発熱等 | 症状のある間と、症状消失後1週間(量は減少していくが、数日間ウイルスを排泄しているので注意が必要) | 嘔吐、下痢等が治まり、普段の食事がとれるようになってから |
RSウイルス感染症 | 4~6日 (2~8日) | 飛沫 接触 | 発熱、鼻汁、咳嗽、喘鳴、呼吸困難 | 重篤な呼吸器症状が消失し、全身状態が良いこと | |
手足口病 | 3~6日 | 飛沫 糞口 接触 | 水痘性の発疹が口腔粘膜及び四肢末端に現れる 発熱は軽度 | 手足や口腔内に水泡、潰瘍が発症した数日間 | 発熱がなく(解熱後1日以上経過し)、普段の食事がとれるようになってから |
突発性発疹 | 約10日 | 飛沫 経口 接触 | 38度以上の高熱が3~4日続いた後、解熱とともに体幹部を中心に鮮紅色の発疹が出現 | 発熱中は伝染力がある | 解熱後1日以上経過し、全身状態が良くなってから |
腸管出血性 大腸菌感染症 (O157等) | 3~4日 | 経口 接触 | 激しい腹痛、頻回の水様便、さらに血便 発熱は軽度 | 便中に菌が排泄されている間 | 症状が治まり、かつ抗菌薬による治療が終了し、48時間をあけて連続2回の検便によっていずれも菌陰性が確認されてから |
ヘルパンギーナ | 3~6日 | 飛沫 接触 糞口 | 突然の高熱(1~3日続く)、咽頭痛、口蓋垂付近に水疱疹や潰瘍。 | 急性期の数日間(便の中に1か月程度ウイルスを排泄しているので注意が必要) | 発熱がなく(解熱後1日以上経過し)、普段の食事ができること。 |
伝染性紅斑 (リンゴ病) | 4~14日 (~21日) | 飛沫 | 軽い風邪症状後、頬が赤くなったり、手足に網目状に紅斑。発疹が治っても、直射日光や入浴で発疹が再発。 | 発疹が出現した頃には既に感染力は消失しているので、全身状態が良いこと | |
結核 | 2年以内 特に6か月以内に多い | 空気 飛沫 | 発熱、咳、食欲不振 疲労しやすい | 喀痰の塗沫検査が陽性の間 | 感染の恐れがなくなったと認められてから |
伝染性膿痂疹 (とびひ) | 2~10日 長期の場合もある | 接触 | 湿疹や虫刺され痕を掻爬した部に細菌感染を起こし、びらんや水疱病変を形成。掻痒感を伴い、病巣は擦過部に広がる。 | 皮疹が乾燥しているか、湿潤部位が被覆できる程度のものであること | |
アタマジラミ | 10~14日 | 接触 | 小児では多くが無症状であるが、吸血部分にかゆみを訴えることがある。 | 駆除を開始していること | |
伝染性軟属腫 (ミズイボ) | 2~7週間 時に6ヵ月まで | 接触 | 直径1~3㎜の半球状丘疹で、表面は平滑で中心臍窟を有する。四肢、体幹になどに数個~週十個が集簇してみられることが多い。 | 搔きこわし傷から液が出ている時は被覆すること。 |
*他にも種々の病気がありますが、以上は幼児が特にかかりやすい病気で、感染した場合集団生活の中で次々と感染する恐れがあります。
*予防接種は早めに受けておきましょう。
*他の子どもさんに迷惑にならないように、また本人にも手遅れによる余病をおこさないためにも充分ご注意ください。
*朝の健康視診には特に気をつけて下さい。朝37度5分以上あった場合はお休みして下さい。